■ ID
| 1488 |
■ 種類
| 論文 |
■ タイトル
| 黄砂飛来後の降水時におけるスギ花粉破裂現象とそれに伴うアレルゲンの溶出機構
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■ 著者
| 仲村慎一
埼玉大学 王青躍
埼玉大学 ?秀民
埼玉大学 鈴木美穂
埼玉大学 中島拓也
埼玉大学 中島大介
愛媛大学 関口和彦
埼玉大学 呂森林
(独)国立環境研究所 三輪誠
埼玉県環境科学国際センター
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■ 出版元
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■ 出版年
| 2012 |
■ 誌名・巻・号・年
| エアロゾル研究、Vol.27、No.2、182-188、2012 |
■ 抄録・要旨
| 本研究では、降雨によって花粉粒子から微小なアレルゲン粒子の放出が促進されるかもしれないという仮説に基づき、降雨と接触することによるスギ花粉粒子の形態的変化と花粉アレルゲンCry j 1の溶出挙動を調べた。
初期降雨の中に多くの破裂した花粉粒子が含まれたことから、花粉粒子の破裂によって、細胞壁の断片や花粉の構成成分に含まれる微小なアレルゲン粒子が放出されることが推測された。また、花粉アレルゲンCry j 1の溶出は、溶液中に高濃度のイオン類が含まれると促進された。特にCa2+を含む弱アルカリ溶液に花粉が浸ると、Cry j 1の溶出が有意に促進された。高いイオン濃度と高いpHは黄砂の後の降雨で認められたことから、黄砂を捕らえた降雨との接触がアレルゲン粒子放出の重要な要因のひとつとなっているものと考えられた。
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